鮎湖のほとりでひとりごと

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<<   作成日時 : 2017/07/28 23:01   >>

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2017年7月28日(金) 13:30〜 (帝国劇場)
水樹奈々さん、中川晃教さん、伊礼彼方さん、ソニンさん、武田真治さん、剣幸さん 他

今日は、もともとは別の演目を観に行く予定だった。が、都合が悪くなりチケットを手放した途端予定がキャンセルになったため、「じゃ、帝劇行くか!」ということに。

全体を観たかったので、1階のA席からの観劇。セットと照明がとてもきれいだったので、最初に遠くから観たのは正解だった。また、「帝劇でこの人数だとさみしくないかな」と思っていたが、全然そんなことはなかった。


この舞台は、現在もシンガー・ソングライターとして活躍しているアメリカの歌手キャロル・キングさんの、半生を描いた作品である。

あらすじ(公式サイトより)------------------
ニューヨークに住む16歳のキャロル・キング(水樹奈々/平原綾香)は、教師になるように勧める母親のジーニー(剣 幸)を振り切って、名プロデューサーのドニー・カーシュナー(武田真治)に曲を売り込み、作曲家への一歩を踏み出す。やがて同じカレッジに通うジェリー・ゴフィン(伊礼彼方)と出会い、恋に落ちた二人はパートナーを組み、キャロルが作曲、ジェリーが作詞を担当するようになる。ほどなくしてキャロルは妊娠、結婚した二人は必死で仕事と子育てに奮闘する。
同じ頃二人は、ドニーがプロデュースする新進作曲家と作詞家のコンビ、バリー・マン(中川晃教)とシンシア・ワイル(ソニン)と良き友人となり、互いにしのぎを削り、ヒットチャートの首位を争うようになる。
数々のヒットを放ち、全てが順調に進んでいるかのように思われたが、ヒット曲を書き続けなければならないという焦燥感から、ジェリーは精神的に追い詰められるようになり、奇怪な行動や浮気を繰り返すようになる。キャロルはやり直そうと試みるが、すでに手遅れだった。
28才で二人の子持ちのシングルマザーとなってしまったキャロル。しかし、彼女はくじけることなく人生を切り拓いて行く。ロサンゼルスへ移住した彼女を待ち受けていたのは、まったく新しい門出だった――。
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全体としての印象は概ねよい。台詞ではなくショウとしての歌が多いので、あまり根詰めて歌詞を聴き取らなくても大丈夫なのも、体力的にはありがたい。

決まったアーティストの既存の楽曲を使った、いわゆるジュークボックス・ミュージカルなので、耳なじみのよい曲がどんどん流れるのも楽しい。私はキャロル・キング世代ではないため知っている曲は2、3曲しかなかったが、キャストが皆、アンサンブルさんに至るまで歌の上手な人ばかりなので、ノーストレスで楽しめた。

これ、きっとアメリカの人にとっては、往年の懐メロメドレーなんだろうな。そこがピンとくるかどうかで作品世界への入り込み方が違ってくるだろうと思う。

「The Locomotion」が一番なじみのある曲で、このときのダンスがものすごくてちょっと笑ってしまった。「You'v Lost That Lovin' Feeling」は、高校時代の思い出一曲で、懐かしくなった(文化祭の時にクラスで作ったサントラに入っていた)。

各ヒット曲は、アンサンブルさんたちが様々な歌手に扮して魅せてくれる。ザ・ドリフターズって、私にとっては8時に全員集合していた人たちなのだが、アメリカの歌手グループだったんだな…。

歌の部分に比べてお芝居については、脚本的に少し物足りないと私は思った。キャロルが16歳から30歳くらいまでの青春物語であって、女の一代記ではないから仕方ないのだろうが、日本でやるなら本国の脚本に拘るのではなく、もう少し掘り下げた方がより共感を生むのではないかと思う。

とはいえ、先に書いたようにキャストの歌唱力と楽曲の力で、気が付いたら巻き込まれている感じはあった。上演時間も短く感じられた。

今作が初舞台の水樹さん。彼女の演じるキャロルはとてもかわいらしくて、手を差し伸べたくなる感じ。しかし、2ステージ目とは思えない堂々たる演じっぷりで、大きなホールでコンサートを成功させている実績は伊達じゃないなと思った。

2、3箇所台詞を噛みそうになったところはあったけれど、声優としても活躍しているだけあって滑舌はいいし、演技も自然だった。体全体での演技という点では、まだ発展途上かもしれないが。

それにしても、彼女にはたくさんのファンがいるらしい。帝劇にあんなにたくさんの男性客がいるのを今まで見たことがなかったし、なにより男性トイレに列ができてる衝撃(笑)。それにともない、幕間の女性トイレ列の短いこと!!いつもこのくらいなら楽なのに…。

そして、カーテンコールでの盛り上がり。まだまだ緊張していそうな水樹さんの、背中を力強く押してくれているだろうなと思った。

キャロルのパートナー、ジェリー役は伊礼さん。「あんな素敵な人が」とキャロルの台詞にあるけれど、その通りのイケメンぶりだった。ヒット曲を書き続けなければいけないプレッシャーから、だんだん不安定になって浮気したりする役だけど、伊礼さんの演じるジェリーには「嫌なやつ」感がなくて、むしろ気の毒に思ってしまったのが不思議だった。浮気する役なんて、普通は女の敵なんだけどな。

キャロルの母ジーニーは剣さん。最初は娘には教師になってほしいと思っていたけれど、最終的には一番の理解者になっている。娘の幸せを願う母親の気持ちが、決して多くはない出番の中でもしっかり伝わってきて、素敵だなと思った。

キャロルを見出す名プロデューサーのドニーは武田さん。思ったよりもまじめな役だった。いろんなアーティストが売り込みに来るのだからそれなりの地位にある人なのだろうが、偉ぶったところがなくてアーティストたちと対等な関係を築いている感じがいいなと思った。

この作品で描かれている時代の音楽シーンは、「いい曲が出来た」→「じゃあ誰に歌わせよう」という流れが普通で、自分で歌おうとはならないのが面白かった。自分で歌うようになるのは、それこそこの作品のラストあたりから。シンガー・ソングライターというのは、実は新しい形態なのだな。

キャロル&ジェリーとしのぎを削るのが、ソニンさん演じるシンシアと中川さん演じるバリーの作詞作曲家コンビ。この二人はインパクト大。台風というか夫婦漫才というか、そんな感じだった。

シンシアは押しが強くてぐいぐい行くタイプ。でも、わがままなわけではないので、とても魅力的なキャラクターになっていた。近くにいたらパワーをもらえそう。

対するバリーは、もうお笑い担当かというくらい笑いを持って行ってた。今回はそういうお芝居なのねと、登場してすぐわかるくらい、全身からオモシロオーラが出ていた(笑)。実際のバリーさんはどういう人なんだろう。本当に病気マニアなんだろうか。

でも、笑いを取れる台詞というのは、多分そのまましゃべったのでは面白くないのだろうな。流れとか間とか相手との関係性とかがあって、あの面白さなんだろうなと思いながら観ていた。

そんなバリーは、歌うとやっぱりすごい。アッキーが帝劇で歌うのは10年ぶりだ。でもそんな感慨にふける暇を与えないほど、芝居は面白く歌は圧倒的だった。そして、個人的に一番の見どころだと思ったのが、ギターを抱えながら歌うバリー。ピアノに対峙した時のあの自然な感じとはやはり違って、違和感ありまくり。それなのに、歌がすごすぎる。いやぁ、貴重なシーンだった。


お芝居の部分については、今後より深まっていくのだろうが、幕が開いて3日の時点でここまで仕上がっているのなら、私は観劇を迷っている人に自信をもっておすすめできる。Wキャストである平原さんのキャロルも、楽しみである。

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