鮎湖のほとりでひとりごと

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zoom RSS また、桜の国で

<<   作成日時 : 2017/06/29 18:43   >>

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8月から9月にかけて放送される予定のラジオドラマに原作があることを知り、それが直木賞候補にもなった作品だというので、読んでみることにした。あまりなじみのない方面の歴史をもとにしたストーリーなので、読んでおいた方がラジオドラマもすんなり耳に入るだろうと思って。

実際にこの本を見たときは、一瞬怯んだ。思いのほか分厚かったから。ちゃんと読めるだろうかと心配になったが、読み始めたらすぐに引き込まれた。

第二次世界大戦前後のポーランド(特にワルシャワ)を舞台にした小説。主人公の慎は架空の人物だが、実在の人物も登場し、なにより史実に基づいて描かれているので、ドキュメンタリーの中に放り込まれたような感じで、とても生々しく臨場感にあふれた作品だった。

第二次大戦の大まかな流れは知っていても、ポーランドという国がどれだけの苦難を強いられたかは知らず、またかの国が日本と友情や信頼で結ばれた国であったことも、恥ずかしながらこの本を読むまで知らなかった。

世界史の年表に、「第○次ポーランド分割」などと書かれてあったのは覚えているが、それが何を意味するのか当時の私は考えもしなかったし、また教えられた記憶もない。

この本は、歴史だけではなく、外交官と呼ばれる人たちの仕事の一端や、国境が地続きであることの過酷さ、国同士の付き合いにおいても人と人との信頼と尊敬が大切であることなど、多くのことを教えてくれる。内容は非常に重いが、読んでよかった。

文章も読みやすかった。某銀英伝のように、やたらと難しい熟語を連発することもなく(笑)。重い話なのにどこか爽やかさも感じられるのが、とても不思議である。全体のトーンは色で表すと灰色だが、時折鮮やかな色彩描写が登場するのも好感が持てた。そのバランスも含めて。

多くの人に読んでほしいと思う。特に、高校生あたりの若い人に。


読み終わって、俄然ラジオドラマが楽しみになってきた。アメリカ人記者レイモンド・パーカー役に中川晃教さんがキャスティングされているのはナイスとしか言いようがない。レイの第一声はもう、勝手にアッキーの声で脳内再生されていた。

イエジ役は誰なんだろうな。井上さんのマコトも楽しみ。



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