鮎湖のほとりでひとりごと

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zoom RSS レ・ミゼラブル(2)

<<   作成日時 : 2017/06/05 23:59   >>

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2017年6月5日(月) 13:00〜 (帝国劇場)
吉原光夫さん、岸祐二さん、和音美桜さん、唯月ふうかさん、内藤大希さん、清水彩花さん、駒田一さん、谷口ゆうなさん、上原理生さん 他

新演出版になってから、今日は初めて二階席から観劇した。
A席だったのだが、S席は学生団体で埋まっていて、若干集中に難あり…。彼らの制服、今の時期は白いので、動かれると気になるんだよね。静かに観てくれていたけれど。

二階席から観てみると、なるほど舞台が暗いというのがよくわかった。特に二幕。幕間で既にだいぶ目が疲れていたのだが、二幕に入ったら更に暗くて、勘弁してくれ〜という感じ。

バリケードが暗すぎて、アンジョルラス以外は識別できないくらい。バルジャンが倒す狙撃兵も、ほとんど照明が当たっていないので、あそこに人がいること自体すぐに気づけないし、最後の戦いのとき転がり落ちたのがマリウスなのかも、その彼の様子を確かめに近づいたのがバルジャンなのかもよく見えない始末…。

下水道のシーンの背景映像も、一階席センター付近からなら臨場感があるが、二階からだと何なのかよくわからなかった。演出の人たちって、ちゃんと二階からもチェックしているのだろうか…。

幕間に、先生に「話が全然わからないよ!ヤバい!」と訴えていた学生さんがいたけれど、二幕になって更に混乱していたのではないかと、余計な心配をしてしまった。

二回続けて観劇してみて、どうやら今期の『レ・ミゼ』は、歌に関してはかなり役者に自由度が与えられているのだな、と思った。節回し、メロディー、音程…。台詞としての歌だから、それでよいということなのだろうか。まぁ、プリンシパルのソロなどはそういう個性を出すのもありだろうが、アンサンブルさんまであちこちで主張されると、ちょっとなぁ…という気がする。

今日は芝居がしっかりしている人が多かったのか、テンポに関してはあまり気にならなかった。「夢やぶれて」と「恵みの雨」は、もう少しじっくり聞かせてほしいが。

今日のキャストでいいなと思ったのは、ファンテーヌの和音さん。コゼットに対する愛情がしっかり感じられたし、なにより死に至るのが不自然でない。娼婦の時からきちんと弱っている演技をしているし(咳もしていた)、バルジャンに神を感じて”託します”と言っている気持ちが、よく伝わってきた。弱く歌うのも上手だった。儚かった…。

バルジャンは吉原さん。すごく荒々しかった。そして、ハーハーと息遣いが荒いのがちょっと気になった。
囚人の時はいいと思う。人間以下の扱いを受け続けて荒んでいるし、肉体を痛めつけられているから、息遣いも荒くなるだろう。でも、市長になってからのそれは違和感があった。昔の影が迫ってくると緊張する様子を表しているのかもしれないが。

リトルコゼットとの触れ合いが、とても微笑ましくてよかった。マダムテナルディエの香水攻撃にむせる演技が控えめで、「果たす」コホン「義務がある〜」と、歌詞を全部歌っているのもよい。福井さんは、「果たす」ゲホゲホ「○×※がある〜」と言う感じで「義務」が聞こえなかったから。

ただ、濁音がちょっと不思議な発音だった。「ろうごく」が「ろうこく」に聞こえたりして気になった。お風邪など召していないとよいのだが。そして、ファルセットは実はあまり得意ではないのかも?と感じた。地声はものすごく艶があって、響き渡っていたなぁ。

ジャベールは岸さん。こちらもかなり力強かった。自分の節回しで歌う人が多いなか、ジャベールは楽譜に忠実に歌っている気がする。岸さんも、川口さんも。
吉原バルジャンと岸ジャベールの組み合わせは、どちらもガタイがいいので迫力満点だった。簡単にはジャベールもやられなさそう。職務に忠実で、どこまでも追いかける執念深さがすごく感じられた。

ところで、ジャベールの自殺のシーンも、二階席からはわかりづらかった。あれ、セーヌ川に身を投げたって、初見で理解できるだろうか。照明を青っぽくするとか、もう少し水のイメージを出した方がいいような気がする。

エポニーヌは唯月さん。お芝居や、歌への気持ちの込め具合はとてもよかった。切なさややるせなさ、強がってる様など。でも、歌は正直ちょっと期待しすぎたかも。『デスノート』を映像で観たときすごく上手いと思ったのだが、今日はずっと息の方が多いような発声で…。弱ってるシーンなどはそれもいいだろうが、終始それだとモヤモヤする。

二宮ファンテーヌと唯月エポニーヌの組み合わせだと、エピローグのお迎えのシーンが辛いかも、と思った(どちらも息多めなので)。

マリウスは内藤さん。やや小柄なので、存在感という面では不利なところがあるが、歌や演技はなかなかよかった。カフェソングの気持ちの込め方は、私は結構好きだ。表情が豊かなのもいいなと思った。自己紹介するときのお辞儀は、研究してほしいけど(わざとなのか?)。

コゼットは清水さん。内藤マリウスと並ぶと若干お姉さん風味になってしまうが、かわいらしくてよい。歌も安定していてちゃんと高音が出ていた。もう少し声量があると更によいのだけど。エピローグでのパパ大好き具合が素晴らしかった。ここで涙腺崩壊している人が、周りに何人もいた。

テナルディエは駒田さん。安心して観ていられる。駒田さんのテナルディエは、しっかり悪党である。ずる賢く、うまいこと立ち回っている感じが自然に表現されていた。マダムとのコンビもよかった。

アンジョルラスは上原さん。上手いし、いい声だけど、ちょっと貫録が…。マリウスが内藤さんだと、あまり仲間感はないなぁと思った。先輩!という感じか。有無を言わせないカリスマ性は、すごかった。

新演出になってから全体的に感情表現が激しくなっていて、歌に関してもそういう傾向なので、今日はバルジャン、ジャベール、アンジョルラスと押せ押せで歌われて、だんだんおなか一杯になってしまった。海外の人たちは、そんなに激しい感情表現が観たいのだろうか。『ミス・サイゴン』なども、同様の傾向なので今後もこの方向性は続くのだろうな。

最終的には、愛のお話しだと思うし、過酷な人生を送る人々にも最後に救いがあるし、観ると「頑張って生きよう」と思うことには変わりはない。でも個人的には、直接的な悲惨な表現や、怒りしか感じられないような歌はあまり好きではないので、しばらくは文句を言いつつ観劇することになるのだろうなぁ…。

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