鮎湖のほとりでひとりごと

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zoom RSS ノートルダムの鐘

<<   作成日時 : 2017/05/27 23:59   >>

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2017年5月27日(土) 17:30〜 (四季劇場 秋)
飯田達郎さん、芝清道さん、岡村美南さん、佐久間仁さん、吉賀陶馬ワイスさん 他

昨年から話題になっていた劇団四季のミュージカル『ノートルダムの鐘』。東京公演は来月で終わってしまうな(観に行けないな)と思っていたところ、縁あって観に行けることになった。

四季の舞台を観るのは久しぶりだ…と思って調べてみたら、約6年ぶり!そんなに行ってなかったか。
入場が飛行機の入場ゲートのようにQRコードで入る形になっていて、もぎりという仕事がなくなっていたのが衝撃的だった(何番扉から入ると一番近い、というのを示した紙がすぐ出てきて、それを渡してもらう)。

今日のお席は、真ん中よりやや後方の上手寄り。近過ぎず遠すぎずちょうどよい感じ。でも、シートが何だがすごく疲れた。あれ、男性はもっときついんじゃないだろうか。

あらすじ(ちらしより)------------------
15世紀末のパリ、ノートルダム大聖堂の鐘つき塔にカジモド(飯田達郎)という鐘つき男が住んでいた。幼い時に聖職者のフロロー(芝清道)に引き取られた彼は、その容姿から塔に閉じ込められ、友は石像(ガーゴイル)と鐘だけ。
年に一度の”らんちき祭”の日、ガーゴイルたちにそそのかされたカジモドは塔を抜け出し、美しいジプシーの踊り子エスメラルダ(岡村美南)に出会い、最も醜い仮装をした者を決めるコンテストに出るが、仮装でないと知った聴衆に罵られ、追われる。大聖堂に逃げ帰ったカジモドをなぐさめるエスメラルダに、恋心を抱くカジモド。
一方、聖職者でありながらエスメラルダに邪悪な欲望を抱いたフロローは、大聖堂警備隊長フィーバス(佐久間仁)にジプシー排除を命じ、彼女の捜索を始める。しかしフィーバスもまたエスメラルダの魅力にとりつかれてしまう。
カジモドとエスメラルダとフロローとフィーバス。入り組んだ愛憎の連鎖が、やがて悲劇を巻き起こす。
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何が正義で何が悪か、誰が正しくて誰が間違っているか、何が醜くて何が美しいか、そういう一筋縄ではいかない問いを、これでもかと投げ掛けてくるような舞台だった。

冒頭、カジモド役の人が普通の状態で登場して、舞台上で顔を汚し背中にコブを背負って”カジモド”になる。ラストシーンでは彼の顔はきれいになり、周りの人たちが顔を汚す。この演出は上記の問いを象徴するものなのだろうと思った。「劇中劇」とまではいかないが、印象的な演出だった。

とにかく音楽がよく、圧倒された。クワイヤ(聖歌隊)としてわざわざ16人も人員を配しているだけあって、歌声は重厚で、美しいステンドグラスのセットと共に神聖な空気を醸し出していた。あの舞台サイズであの人数は、かなり贅沢なのでは。

ただ、フロロー役の芝さんやカジモド役の飯田さんの声量がすごすぎて(もしくは音量を上げ過ぎなのか)、スピーカーの性能がしばしば歌声に負けていた。マイクレスで聴きたいと思うシーンが結構あった。ラストシーンぐらいのバランスで常に出してもらえるとよいのだけど。

舞台セットが非常によくできていた。コンパクトなのに二階建なので、いろいろな使い方ができる。一度、カジモドとフィーバスが瞬間移動レベルで二階部分に現れたけど、あれはどうやっているのだろうか…?

基本の固定セット以外に可動式の階段や柵なども使われており、役者がそれらをスムーズに移動させながら演技しているのが見事だった。ちょっと危ないかな、という場合はちゃんとその人を他の人が支えているし、さすがによく動けている、という印象だった。

そうしたセットの舞台上で繰り広げられるのは、人間の愚かしさ。誰もが懸命に生きているけれど、みな何かに翻弄されていた。

主人公は、生まれながらに容姿にハンデを背負ったカジモド。でも、私には彼の伯父であり養父であるフロローの方が主人公に見えた。フロローは、この作品では悪役なのかもしれないが、彼の人間臭さがなぜだかとても愛おしく感じられ、悪い奴とは思えなかった。彼の不幸は、権力を持った後に自分の衝動を抑えきれないような出会いがあったことだろう。

「あらすじ」には出てこないが、ジプシーの頭であるクロパン役の吉賀さんがとてもよかった。その風貌からは想像できなかった美しいハイトーンの歌声を聞いたときは驚いたが、彼が登場するといい意味で舞台が止まる感じがして、存在感のある役者さんだなと思った。

四季の台詞回しは独特で、それが段々苦手になってきたのであまり観に行かなくなったのだが、今回プリンシパルの皆さんは、さすがに自然な口跡で引き込まれた。

話的には誰も幸せにならず、泣きたくなるような何とも言えない感情に襲われたのだが、よいものを観たという満足感もまた大きかった。
観に行くことができて、本当によかったと思う。

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